神戸製鋼所殿より“最新鋭の加熱炉受注”
2014年10月3日
当社は、このほど株式会社神戸製鋼所殿から、同社加古川製鉄所第2分塊工場に新設されるウォーキングビ-ム型加熱炉を受注いたしました。
神戸製鋼所殿の鉄鋼事業部門では神戸、加古川の両主力製鉄所を合わせて年産約750万トンの粗鋼を生産しておられますが、これまでに当社は同社分塊、厚板、熱延、線材の各工場に11基の加熱炉を納入しており、今回が12基目の納入となります。
このたび当社が受注した加熱炉は、2017年度に計画される加古川製鉄所への上工程集約に伴う、主要設備の導入の一環です。今回の加熱炉には、旧来の煙道設置型熱交換器に代わる「リジェネレーティブバーナ」を全面採用し、燃料原単位の大幅な削減を行うと共に、「排熱ボイラ」や炉内構造物の冷却水を蒸気にかえる特殊な「熱回収設備 (ホットクーリングシステム)」の採用により、製鉄所内の他設備に必要な蒸気の供給も行う最大限の省エネ技術を備えております。この加熱炉立上げは2016年末の予定です。
当社が1967年に、他社に先駆け世界で初めてウォーキングビ-ム型加熱炉の実用化に成功して以来、この分野で国内外に時代を先取りした省エネ技術を盛り込んだ加熱炉を納入し、豊富な経験と高い技術力で常に世界をリードし続けてまいりました。過去約半世紀にわたり、国内外で納入してきた同型加熱炉の実績は154基にのぼり、これらの実績の中で、最新鋭の技術を導入することで、徹底的な省エネ・低エミッションを実現し、経済効率を高めると同時に、更なる環境改善を図ることを目指しました。このような当社提案が、神戸製鋼所殿に高くご評価いただき、欧州の有力メーカを含む数社との競合を制して成約に至ったものであります。
当社といたしましては、今年6月の台湾・中国鋼鉄(CSC)殿からの熱延加熱炉2基受注に続き、国内では加熱炉の省エネ改造、老朽化更新案件等の引合い対応、海外ではインド、東南アジア鉄鋼メーカへ省エネ技術提案などを積極的に行っており、今後も継続的な受注を見込んでおります。
以 上
【問合せ先】
中外炉工業株式会社 業務本部 三好
TEL:06-6221-1251 〒541-0046 大阪市中央区平野町3-6-1
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