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大気浄化設備

蓄熱式排ガス処理装置

回転式蓄熱排ガス処理装置(R-RTO)

量産型真空浸炭炉

平成16年の大気汚染防止法の改正以降、国内ではVOC排出規制がすすみ、蓄熱燃焼式排ガス処理装置 RTO(Regenerative Thermal Oxidizer )が数多く導入されました。 当社の納入実績は500基以上です。圧力変動の少ない回転式を始め、大風量に対応できる5塔式など多くの機種を有し、廃熱ボイラーによる熱回収や再生溶剤燃焼など省エネルギーの経験も豊富です。また独立したメンテナンス部門もあり、サポート体制を充実させています。

装置は6〜8室から構成され、特殊な回転弁によって連続的に排ガスを上昇流と下降流に切り替えるため生産ラインへの圧力変動が少なく、フィルム製造ライン等で幅広く使用されています。上部では加熱器により、820℃に温度制御され、排ガスは蓄熱材から熱を得て上昇しながら昇温し、次に蓄熱材に熱を与えながら下降、冷却されて排気されます。有機物は上層部の高温部で酸化分解され、無害化されます。上昇流から下降流に切り替わる時、下部に滞留している未処理の有機物が浄化ガスに混入しないように、清浄ガスでパージするようになっています。

処理のしくみ

  • (吸 気)
    被処理ガスは分配弁によって①〜③の蓄熱室に導かれ、蓄熱室を上昇しながら熱を与えられて、燃焼室の温度近くまで加熱されます。
  • (分 解)
    さらに燃焼室で820℃まで加熱されることにより、排ガス成分は酸化分解されます。
  • (排 気)
    分解されたクリーンガスは⑤〜⑧の蓄熱室を下降しながら蓄熱体に熱を与えて排気されます。
  • (パージ)
    またこの時、蓄熱室④では、吸気から排気に切り替わる前段階として、蓄熱室に残留した未処理ガスは、クリーンガスの一部によって燃焼室へ追い出されます。

分配弁の回転によって、吸気は①〜③から⑧①②へ、排気は⑤〜⑧から④~⑦へ、パージは④から③へ、それぞれ切り替わります。

このように、吸気、排気、パージを連続的に切り替えることにより、効率的な排ガス処理が行われます。

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