蓄熱式排ガス処理装置
2塔式蓄熱排ガス処理装置(Tw-RTO)
この装置はセラミック蓄熱体を交互に昇温、降温させる熱再生原理を利用した蓄熱燃焼式排ガス処理装置です。2つの蓄熱室の吸気、排気をバルブ切り替えで行い、高温に維持された上部燃焼室で臭気分を酸化分解し、クリーンな状態で放出するというシンプルな構造です。
コンパクトな設備であり、省スペース化が図れ、建設コストも低く抑えることができます。
ヤニ・タール対策の空焼きモード設定も可能です。高い排ガス処理効率と熱回収率95%以上の省エネルギー効果も併せ持つ経済的な装置です。
処理のしくみ
被処理ガスは
● 蓄熱室②を上昇通過し、予熱されます。
● 高温の燃焼室で十分酸化分解されます。
● 蓄熱室①を下降し、蓄熱体に吸熱され低温のクリーンガスとして排気されます。
両方の切換バルブが同時に切り替わると被処理ガスの流れが逆になります。
被処理ガスは
● 蓄熱室①を上昇通過することで処理温度付近まで予熱されます。
● 高温の燃焼室に入ると排ガス物質が十分酸化分解されクリーンガスとなります。
● 蓄熱室②を下降することで蓄熱体に吸収され低温のクリーンガスになって排気されます。